ホームページリニューアルの進め方|失敗しない手順と準備・期間
「ホームページをリニューアルしたいけれど、何から始めればよいのか分からない」
「制作会社に相談する前に、社内で何を決めるべきだろう」
ホームページリニューアルは、デザインを新しくするだけの作業ではありません。現在の課題を確認し、リニューアル後の目的を決め、必要な情報と機能を整理してから制作へ進むことが重要です。
順番を飛ばしてデザインから決めてしまうと、途中でページや機能の追加が発生したり、公開後に「見た目は変わったけれど問い合わせにつながらない」といった結果になりかねません。
本記事では、ホームページリニューアルの進め方を9つの手順に分け、期間の目安、制作会社に相談する前の準備、公開時のSEO対応まで解説します。
ホームページリニューアルの全体の流れと期間
一般的なホームページリニューアルは、「準備」「制作会社の選定」「設計・制作」「テスト・公開」「公開後の改善」の順で進みます。
| フェーズ | 主な作業 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 準備 | 現状分析、目的・予算・体制の整理 | 2〜4週間 |
| 制作会社の選定 | 相談、提案・見積もりの比較、契約 | 2〜4週間 |
| 設計・コンテンツ準備 | サイトマップ、画面構成、原稿、写真の準備 | 3〜6週間 |
| デザイン・制作 | デザイン、コーディング、CMS構築 | 4〜8週間 |
| テスト・公開 | 表示・フォーム確認、移行、リダイレクト、公開 | 1〜2週間 |
| 公開後 | アクセス解析、検索状況の確認、改善 | 継続 |
小規模で掲載内容が整っているサイトなら短期間で進められることもありますが、一般的な企業サイトでは3〜6か月程度を見込むと計画を立てやすくなります。特に、原稿準備と社内確認は遅れやすい工程です。
ホームページリニューアルの進め方9ステップ
1. 現在のホームページを分析する
最初に、現在のホームページで起きている問題を整理します。担当者の感覚だけで判断せず、アクセスデータや実際の問い合わせ状況も確認することが重要です。
- どのページがよく見られているか
- 検索から流入しているページはどこか
- 問い合わせや申し込みにつながっているか
- 情報が古い、重複しているページはないか
- スマホで見づらい、表示が遅い箇所はないか
- 自社で更新しづらくなっていないか
GA4やGoogle Search Consoleを使っている場合は、検索流入と閲覧状況を確認します。データがない場合も、社内で感じている問題や顧客からよく聞かれることを書き出せば、課題整理の出発点になります。
2. リニューアルの目的と成果指標を決める
次に、リニューアルで何を改善したいのかを明確にします。目的が複数ある場合は、最優先の目的を決めてください。
- ホームページからの問い合わせを増やす
- 主力サービスを分かりやすく伝える
- 検索からの流入を増やす
- 事業内容や実績をAIにも理解されやすくする
- 採用応募を増やす
- 社内で情報を更新しやすくする
例えば「問い合わせを増やす」なら、公開後に問い合わせ件数や問い合わせ率を確認できます。数値目標まで決められない場合も、「誰に、何を伝え、どんな行動を取ってほしいか」は整理しておきましょう。
3. 社内体制・予算・希望公開日を整理する
ホームページ制作は、制作会社だけで完結しません。原稿や写真の準備、デザインの確認、事業内容のチェックなど、社内で対応する作業があります。
- 制作会社と連絡する主担当者
- 原稿やサービス内容を確認する人
- デザインや予算の最終決定者
- 使える予算の上限と月額費用の許容範囲
- 希望公開日とその理由
「必ずこの日に公開したい」のか、「できればこの時期まで」なのかで、制作会社が提案できる進め方も変わります。
4. 必要なページ・機能・移行内容を整理する
目的をもとに、新しいホームページに必要な情報と機能を書き出します。この段階で完璧な仕様書を作る必要はありません。「必須」「できれば必要」「今回は不要」に分けるだけでも、提案と見積もりの精度が上がります。
| 整理する項目 | 具体例 |
|---|---|
| ページ | トップ、サービス、強み、実績、会社案内、FAQ、お問い合わせ |
| 更新機能 | お知らせ、ブログ、実績、スタッフ、商品など |
| お問い合わせ機能 | 通常フォーム、予約、資料請求、LINE導線など |
| 外部連携 | 予約システム、SNS、地図、決済、会員機能など |
| 移行 | ブログ、実績、画像、添付ファイル、既存URLなど |
| 管理情報 | ドメイン、サーバー、メール、CMS、GA4、Google Search Console |
制作会社を乗り換える場合は、ドメインやサーバーの契約者、管理画面へのログイン可否、データの受け渡し条件も確認します。詳細はホームページ制作会社を乗り換える前の確認ポイントもご覧ください。
5. 制作会社を選び、対応範囲を確認する
制作会社へ相談するときは、現在のURL、課題、目的、必要な機能、希望公開日、予算感を共有します。同じ条件を伝えると、複数社の提案や見積もりを比較しやすくなります。
- 現状の課題を確認したうえで提案しているか
- 作成ページと機能が見積もりに明記されているか
- 原稿、写真、データ移行をどちらが担当するか
- SEO、リダイレクト、Googleツールの対応範囲
- 修正回数と追加料金の条件
- ドメインや納品データの所有・管理条件
- 公開後の保守、更新、不具合対応の条件
金額だけでなく、自社が必要とする作業がどこまで含まれているかを確認してください。リニューアル費用の目安と見積もりの見方は、ホームページリニューアルの費用相場で詳しく解説しています。
6. サイト構成と各ページの内容を設計する
制作会社を決めたら、どの情報をどのページに掲載するかを設計します。サイト全体のページ構成を「サイトマップ」、各ページ内の情報の順番を示す設計図を「ワイヤーフレーム」と呼びます。
この段階では、デザインの色や装飾よりも、閲覧者が必要な情報にたどり着けるか、主力サービスの特徴が理解できるか、問い合わせへの導線が分かりやすいかを確認します。
あわせて、旧サイトのページを「そのまま残す」「他ページと統合する」「内容を作り直す」「廃止する」に分けます。検索流入のあるページは、調査せずに削除しないことが重要です。
7. 原稿・写真を準備し、デザインと制作を進める
サイト構成が決まったら、掲載する原稿、写真、ロゴ、会社情報、実績などを準備します。旧サイトの原稿をそのまま移すのではなく、現在の事業内容と顧客の疑問に合わせて見直します。
デザイン確認では、「好きか嫌いか」だけでなく、目的とターゲットに合っているか、重要な情報が目に入るか、ボタンやフォームへの導線が分かりやすいかという視点で判断します。
修正依頼は社内で一度まとめ、主担当者から制作会社へ伝えると混乱を防げます。担当者ごとに個別の修正を送ると、指示の重複や矛盾が起きやすくなります。
8. 公開前テストと移行を行う
制作が完了したら、パソコンとスマホで表示や動作を確認します。誤字脱字だけでなく、お問い合わせが実際に届くか、新旧ページの移行に抜けがないかまで確認します。
- 主要ブラウザとスマホで表示が崩れていないか
- メニュー、ボタン、ページ内リンクが正しく動くか
- お問い合わせフォームの入力・送信・受信ができるか
- 電話番号、住所、営業時間、価格などに間違いがないか
- ページタイトルやdescriptionが設定されているか
- 旧URLから新URLへのリダイレクトが必要か
- GA4やGoogle Search Consoleを継続して確認できるか
- 公開前のテスト用設定やnoindexが残っていないか
URLを変更するときは、旧URLと対応する新URLの一覧を作り、必要に応じて301リダイレクトを設定します。SEO評価の引き継ぎについては、SEOを意識したホームページリニューアルの注意点で解説しています。
9. 公開後の動作・検索状況を確認し、改善する
ホームページリニューアルは、公開したら終了ではありません。公開直後は、フォーム送信、ページ表示、リダイレクトなどを本番環境で再確認します。
その後は、アクセス数だけでなく、検索されている言葉、よく見られているページ、問い合わせにつながったページを確認します。公開前に決めた目的と照らし合わせ、必要なページの追加や文言の調整を続けます。
制作会社に相談する前の準備チェックリスト
以下の項目を分かる範囲で整理しておくと、制作会社が必要な作業と見積もりを判断しやすくなります。すべてを決めてから相談する必要はありません。分からない項目は「未定」「制作会社と相談して決めたい」と伝えれば大丈夫です。
- 現在のホームページURL
- リニューアルしたい理由と現在の課題
- 最も優先したい目的
- 主な顧客層と対応エリア
- 残したいページ、追加したいページ
- 必要な機能と外部サービス
- ブログや実績など、移行したいデータの量
- 希望公開時期と予算感
- 原稿や写真を自社で準備できるか
- ドメイン、サーバー、CMSの管理会社とログイン状況
- 社内の主担当者と最終決定者
リニューアルが遅れる主な原因と対策
原稿や写真の準備が進まない
制作を始めてから原稿を一から考えると、デザインやコーディングも進められません。誰が、何を、いつまでに準備するかをページごとに決めます。自社での作成が難しい場合は、ライティングや写真撮影を依頼できるか早めに確認してください。
社内の確認者が多く、意見がまとまらない
確認者が多いと、相反する修正依頼が出やすくなります。意見を集める窓口と最終決定者を決め、制作会社への依頼はまとめて送りましょう。主観的な好みで意見が割れたときは、最初に決めた目的とターゲットに立ち返ります。
制作途中でページや機能が増える
制作中の追加は、見積もりと公開日の両方に影響します。必要なページと機能は設計段階で確定し、後から出た要望は「公開前に必要」か「公開後の改善でよい」かを分けて判断します。
ドメインやサーバーの管理情報が分からない
公開直前に管理情報を探し始めると、公開日を延期する原因になります。現在の制作会社や契約担当者に確認し、ドメイン、サーバー、メール、CMSの管理情報を準備段階で整理しておきましょう。
公開時にSEO評価を引き継ぐための確認項目
リニューアルでは、既存サイトが持っている検索評価に配慮しながら移行する必要があります。以下は、設計段階から公開後まで確認したい主な項目です。
- 既存のURL一覧と検索流入のあるページを確認する
- 旧URLと新URLの対応表を作る
- 必要なページに301リダイレクトを設定する
- 重要なページのタイトル、見出し、主要な内容を不用意に失わない
- ページ削除で内部リンク切れが起きていないか確認する
- XMLサイトマップ、canonical、robots.txt、noindexの状態を確認する
- GA4とGoogle Search Consoleの設定を引き継ぐ
- 公開後にインデックス、検索流入、エラーを確認する
また、検索エンジンとAIに事業内容が伝わりやすくなるよう、会社情報、サービス内容、対応エリア、実績、料金、FAQなどの情報をページごとに明確にします。特別な裏技ではなく、閲覧者にとっても分かりやすい情報設計が基本です。
ホームページリニューアルの進め方に関するよくある質問
リニューアルはどのくらい前から準備すべきですか?
一般的な企業サイトでは、希望公開日の3〜6か月前から動き始めると進めやすくなります。ページ数が多い、複数部署の確認が必要、予約や会員機能を開発する場合は、より早く準備します。
原稿やページ構成が決まっていなくても相談できますか?
相談できます。現在のURL、困っていること、リニューアル後に実現したいことが分かれば、必要なページや進め方の提案を受けられます。仕様を自社で完全に決めてから制作会社を探す必要はありません。
制作中も現在のホームページは表示できますか?
通常は、現在のホームページを表示したまま、別のテスト環境で新サイトを制作します。公開日に表示先を切り替えます。現在のサーバーやシステムの状況によって方法が異なるため、事前確認が必要です。
現在のドメインはそのまま使えますか?
基本的には使用できます。ドメインをそのまま使っても、サーバーや制作会社だけを変更することができます。ただし、現在の契約者や管理会社によって手続きが異なります。
公開日は土日や営業時間外の方がよいですか?
利用者が少ない時間帯に切り替えると影響を抑えやすくなりますが、不具合が起きたときに社内と制作会社が対応できる時間を選ぶことも重要です。サイトの利用状況と対応体制に合わせて決めてください。
目的と移行条件を整理してから制作を始める
ホームページリニューアルは、現状分析、目的設定、社内体制の整理、要件整理、制作会社選定、サイト設計、制作、テスト・移行、公開後の改善の順で進めます。
特に重要なのは、デザインを決める前に、「何のためにリニューアルするのか」「現在のどの情報とSEO評価を引き継ぐのか」を整理することです。ここが明確であれば、ページや機能の優先順位を判断しやすくなり、制作中の手戻りも防げます。
NORENは、既存サイトの課題整理、サイト構成の提案、SEO・AIOを意識した情報設計、必要に応じたリダイレクトやGoogleツールの設定変更まで、状況に合わせてご提案します。今のホームページをどのように整理すればよいか相談したい方は、ホームページリニューアル・制作会社の乗り換えをご覧ください。
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